1980年代のオリンピック競泳用水着

東京オリンピックの開催が決定したという事で、1960年・1970年代の女子競泳で使用されていた水着の特徴を振り返ってきましたが、今回は1980年代のお話しをしていきたいと思います。
オリンピック競技のルールが変更されたり、競技数が増加するのと同じように、年代毎に進化を遂げている水着の歴史を知ると大変面白いです。

1984年アメリカのロサンゼルスで行われた第23回夏季オリンピックでは、非常にポップなプリントがされた水着が使用されました。
星をイメージさせるデザインです。
選手の動きやすさを追求し、脚の付け根部分はハイレグが採用され、縫い目もなくなりました。
ロサンゼルスオリンピックあたりから水への抵抗を考慮した水着が開発されるようになったのです。

1988年韓国のソウルで行われた第24回夏季オリンピックでは、緑、紫、紺の色が使われた水着が使用されました。
とてもスポーティーなデザインになっています。
水の抵抗を考えた新素材が誕生し、水との摩擦抵抗が10パーセントも軽減されました。また、背中の紐や脇部分の形状にもこだわったものでした。

1964年の東京オリンピックから早24年、技術や素材の種類も大幅に進化し、いよいよ水の抵抗を少なくする水着の開発が本格化していきます。


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