1970年代のオリンピック競泳用水着

2020年の東京オリンピックではどのような水着が使用されるのか気になるところですが、今回は1970年代のオリンピックでどのようなものが使用されていたのか振り返りたいと思います。
女子選手の競泳用になります。

1972年西ドイツのミュンヘンで行われた第20回夏季オリンピックでは、日本は非常に華やかな水着を着用しています。
1960年代のオリンピックでは非常にシンプルな一色に日の丸のマークだけだったのですが、この時は桜の花がかなりの範囲にプリントされたデザインになっていました。
これは、デザインでどの国の選手かわかりやすいようにという配慮からの試みでした。
因みにアメリカは国旗のプリントでした。
また、伸縮性も強化され、より動きやすい形になったのです。

1976年カナダのモントリオールで開催された第21回夏季オリンピックでも、日本の水着はかなり華やかなデザインがプリントされたものとなっていました。
緑色と黄緑色が交差したようなデザインです。
また縦方向と横方向の伸縮性が遂に実現し、素材はナイロン80パーセント、ポリウレタン20パーセントとなりました。
さらに、これまで必ずついていたスカートがなくなり、太腿まわりの動きの自由度がアップしました。

2020年代初となる東京オリンピックでもさまざまな工夫が施されたものが使用されることでしょう。


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